Clarence Penn

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Clarence Penn / クラレンス・ペン/ No,002

Clarence Penn / クラレンス・ペン
– 1968年ミシガン州デトロイト生まれ –

デトロイトで成長し、小学校3年生の時に最初のドラム・セットを手にした。
インターローシェン芸術アカデミーでレッスンを受け高校の高学年にはかなりのレベルに達する。アカデミーの教師から強く熱望され彼のバンドのメンバーになる。高校を卒業するとマイアミ大学でジャズとクラシック・パーカッションのプログラムを学び、約1年後にウィントン・マルサリスの提案で、彼の父親であるエリスが教鞭を取っているバージニア・コモンウエルス大学に入る。

15歳でセミプロとして活動を始めてから、ベティー・カーター、エリス・マルサリス、ウィントン・マルサリス、ジャッキー・テラソン、ロバータ・フラック、ディジー・ガレスピー、ダイアン・リーブス、サイラス・チェスナット、スティーヴン・スコット、ステップス・アヘッド、マイク・スターンなどのツアーやレコーディングに参加。

斬新さと瞬発力にとみ、その卓越したセンスであらゆる音楽的スタイルに対応できるドラマーとしてトップクラスに位置する。

Music@勝戸倶楽部コノヒト第8回: Clarence Pennより抜粋)

ジェシ・ヴァン・ルーラーのギターがに大きく貢献、クラレンス・ペンの作編曲プロデュース能力が大いに発揮された1枚。
Jesse Van Ruller’s guitar contributes greatly to the sound construction, and Clarence Penn’s ability to write, arrange, and produce music is greatly demonstrated on this album.

Clarence Penn / Play-Penn / 2001
クラレンス・ペン / プレイ – ペン

Drums – Clarence Penn
Trumpet, Flugelhorn – John Swana
Tenor Saxophone – Ron Blake
Guitar – Jesse Van Ruller
Bass – Rodney Whitaker

現代ジャズドラマー列伝 ≪ クラレンス・ペンの巻 ≫ 第2弾は、これ。
2001年のペン、リーダー2作目。

メンバーは、ドラムのクラレンス・ペンに、
トランペットがジョン・スワナ。
テナー・サックスのロン・ブレイク。
ギターがジェシ・ヴァン・ルーラーで、
ベースがロドニー・ウィタカーという布陣。

2管でピアノレス、代わりにギターという布陣。
このギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーがじつにいい。

キレのあるコードワークで、
ペンとともにリード楽器をバンバン鼓舞する。

1曲目から快調で申し分なし。
2曲目も軽快なラテン、そして3曲目バラードでクールダウン。
それ以降も快調に続く。

ちょっとペットとサックスのソロに荒さがあるものの、
全体の勢いをコントロールするクラレンス・ペンの手腕が光る。

ピアノを使わないことで、
より空間の拡がりや、自由度が拡張されたような軽快さを感じるし、
ルーラーの透明感とキレを併せ持つギターが大きく貢献している。
クラレンス・ペンの作編曲プロデュース能力が大いに発揮された1枚。

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