Pat Martino

Pat Martino / We’ll Be Together Again / 1976
パット・マルティーノ / ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン / No.4186 Legendary Series / Pat Martino レジェンダリー・シリーズ / パット・マルティーノ / No.004

マルティーノ&ゴールドスタイン、ハードボイルドな感傷、大人の美学。
Martino & Goldstein, hard-boiled sentimentality, adult aesthetics.

Pat Martino / We’ll Be Together Again / 1976

Guitar – Pat Martino
Electric Piano – Gil Goldstein
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆
Hardboiled / ハードボイルド度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ パット・マルティーノの巻、No.004は、これ “ We’ll Be Together Again ” 。
このアルバムは、ピアノのギル・ゴールドスタインとのデュオ。

まさしく夏の終わりを感じるような、そんな休日の午後(いま、そうなんです)にぴったりのサウンド。

マルティーノのギターとゴールドスタインのフェンダー・ローズのみ、
しかも、ほぼバラードというかゆったりとしたナンバーだけのアルバムだ。

もう激シブ。
染み入る、染み入る、昼下がりのモヒート(妄想です)が効く、効く。

これが、あのたたみ掛けるような弾きっぷりのマルティーノなのか。
ゴールドスタインのローズも、過度なトレモロ(ヴィブラート ?!)を使わず、
いたって素直な音色だけで勝負している。

オープニング以外はすべてスタンダード。
甘くもなく、感傷に浸るでもなく、かといってもちろん薄っぺらくもない。
マルティーノ&ゴールドスタイン流のハードボイルドな時間が、ゆったりと流れる。

浮遊し漂う、深い沈静、思索と沈黙。
こどもには理解できない大人の美学。

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