Drummer's albums

Jimmy Cobb / The Original Mob / 2015
ジミー・コブ / ジ・オリジナル・モブ / No.3280

ドラム・レジェンド、ジミー・コブ85歳での再会セッション・レコーディング!
Drum legend Jimmy Cobb reunites at age 85 for session recording!

Jimmy Cobb / The Original Mob / 2015

Drums – Jimmy Cobb
Bass – John Webber
Guitar – Peter Bernstein
Piano – Brad Mehldau
Written-By – Burton Lane (tracks: 1), Carroll Coates (tracks: 3), E.Y. Harburg (tracks: 1), George Coleman (tracks: 2), George Forrest (tracks: 4), Jerome Kern / Oscar Hammerstein II (tracks: 8), Peter Nero (tracks: 3), Robert Wright (tracks: 4), Jimmy Cobb (tracks: 6, 7), Brad Mehldau (tracks: 5), John Webber(tracks: 10), Peter Bernstein (tracks: 9)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
bebop feeling / ハード・バップ度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆
Relaxing / まったり度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

昨日に引き続いて “ 再会セッション ” 的なもの、あるいはピーター・バーンスタイン&ブラッド・メルドー繋がりの1枚を。

これは、2015年のジミー・コブのアルバム。
ジミー・コブと言えば、マイルス・デイヴィス “カインド・オブ・ブルー”コルトレーン “ジャイアント・ステップ”ウエス・モンゴメリー “フルハウス” で有名なドラム・レジェンドだ。

この大御所が90年代から率いている自身のグループ “コブズ・モブ” の初代ラインナップによる復活セッションがきょうのアルバム。

メンバーはギターのピーター・バーンスタイン。
ピアノはブラッド・メルドー。
そしてベースのジョン・ウェバーとなる。

コブは90年代初頭NYで自身が主催するワークショップで、この3人と出会った。
つまり教え子との再会。

もちろんこのメンバーなんで、はなからええ湯加減なサウンドだ。
長老にあわせて比較的オーソドックスな演奏、ブラッド・メルドーの抑えた普通のジャズ。
3人が1曲ずつ提供、コブが2曲、残り半分がスタンダードというかカヴァーだ。

1曲目ロリンズ演奏で有名なビパップ・ナンバーからいい調子。
コールマンのラテンビートと続く。
4曲目あたりで最高潮、コブ爺のフォーバスからのドラムソロで盛りあがる。
そして5曲目で一転メルドー曲。
メルドーらしさを出して、しかもバーンスタイン抜きのトリオ演奏、これがまたいい!

続く5曲目は、コブ爺のハード・バップで全員がぐいぐい。
そして、美しいバラードといった具合にいい調子、いい湯加減が続いてラストまでバシッとキメる。
素晴らしい。

このレコーディング時コブは85歳で、3人は40代。
NYで出会った頃は、コブが60代で、3人は10〜20代だったことになる。
うむ〜それはそれは3人も感慨ひとしおだろう。

ご存じの通り、残念ながらコブは2020年5月に91歳で亡くなった。
2019年までに、彼はもう2枚のリーダー・アルバムを残している。

なんて素敵な人生!
驚くべきタフネス。手足を動かして頭を使うミュージシャンは元気な人が多い。
あやかりたい。オイラもこれからドラム始めようかしら。

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