Terri Lyne Carrington

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Terri Lyne Carrington / テリ・リン・キャリントン / No,007

現代的なグルーヴとエレガンス、心地よさが交錯する名盤!
A masterpiece of contemporary groove, elegance and comfort!

Terri Lyne Carrington / Money Jungle: Provocative in Blue / 2013
テリー・リン・キャリントン / マネー・ジャングル

Drums – Terri Lyne Carrington
Bass – Christian McBride
Piano – Gerald Clayton
Alto Saxophone, Flute – Tia Fuller
Flute – Antonio Hart
Guitar – Nir Felder
Percussion – Arturo Stable
Trombone – Robin Eubanks

現代ジャズドラマー列伝 ≪ テリ・リン・キャリントン ≫ の第7弾。

今日は、彼女のリーダー作品、2013年のアルバム “ マネー・ジャングル ”  。
このアルバムは、デューク・エリントン『Money Jungle』の発売50周年にオマージュを捧げたもの。

このアルバム『Money Jungle』を選ぶところが、すでに拍手もの。
オリジナルは、チャールズ・ミンガス&マックス・ローチというトリオ演奏。
いつもエレガントなエリントンが、ビッグバンドではなく小編成で過激に弾きまくったという名盤。

メンツは、
ベースがクリスチャン・マクブライド、
そしてピアノにジェラルド・クレイトン。

ホーンが、フルートでアントニオ・ハート、
アルトサックス&フルートでティア・フラー、
トロンボーンで、ロビン・ユーバンクス。

そして、パーカッションがアルトゥーロ・ステーブルに
ギターが、ニア・フェルダーという強力な布陣。

もちろん、グラミー・ウイナーだけあって中身も秀逸。
本家の熱さ(3人が丁々発止)にくらべて、クールな佇まい。

むしろ、アルトサックス、フルート、トロンボーン、ギター、パーカッションを加え本来のエリントンらしさを現代風に再解釈したといった内容。

特にマクブライド、クレイトンとキャリントンの組み合わせが鉄壁で、
ほれぼれするようなチームワーク。

熱さを秘めたクールネスとでも言おうか。
現代的なグルーヴとエレガンスと心地よさが交錯する名盤。

10歳でバークリーの奨学金を獲得した天才、
女性版トニー・ウィリアムスという呼び名も今は昔、
ドラムだけではなくトータルなサウンドメイクでも群を抜くカリスマの音楽を聴け。

堂々の第56回グラミー「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞」ウイナー作品。

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