Bill Stewart

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Bill Stewart / ビル・スチュアート / No,006

軽妙洒脱、ゆったりと舞い飛ぶ3匹のムーンバードたち!
Three moonbirds soar in a light, elegant, and relaxed manner!

The Larry Goldings Trio / Moonbird / 1999年
ザ・ラリー・ゴールディングス・トリオ / ムーンバード

Organ – Larry Goldings
Drums, Cymbal, Gong – Bill Stewart
Guitar – Peter Bernstein
Composed By – Joni Mitchell (Tracks: 3), Larry Goldings (Tracks: 1, 2, 4-7, 9), Randy Newman (Tracks: 8)

現代ジャズドラマー列伝、
ヘヴィなジェフ・テイン・ワッツが続いたので、
きょうは軽やかに ≪ ビル・スチュアートの巻 ≫ 第6弾!

1999年のオルガン奏者ラリー・ゴールディングスのアルバム。
“The Larry Goldings Trio” と名乗ってるけど前回の第5弾のアルバムとメンバーは、いっしょw。
リーダーが、ピーター・バーンスタインからゴールディングスになっただけ。
ドラムが、もちろんビルスチュという仲良しトリオ。

サウンドも、やはりファンキーでもソウルフルでもなく、
コンテンポラリーよりというかカジュアルな演奏。
もちろん、リーダーのオルガンが前面に出るバランスの違いはあるけど、
前回同様いたってリラクシンな、ええ湯加減の演奏が終始続く。

おだやかでご機嫌な出だし。
ビルスチュのゴング、シンバルワークがエキゾチックな空気を創ったり、
もちろん熱く燃え上がったり、
ケニー・バレルも演っていたランディ・ニューマン作のバラードが、また堪らなく、
終始、軽妙洒脱な空気が最高に心地よい。

ほんと、このメンツにハズレなし。


Bill Stewart / ビル・スチュアート
– 1966年、アイオワ州デモイン生まれ –

両親が持っていたジャズやR&Bのレコードを聴いて育つ。独学で学んだドラムは7歳で演奏を始めた。高校時代には、スタンフォード・ジャズ・ワークショップのサマー・キャンプに参加、そこでディジー・ガレスピーに出会う。ノーザンアイオワ大学に入学し、ジャズバンド、マーチングバンド、オーケストラで演奏。その後、ウィリアム・パターソン大学に編入し、エリオット・ジグムンドとホレイシー・アーノルドにドラムを学び、デイブ・サミュエルズに作曲を習った。
在学中にジョー・ロバーノに出会う。また1990年にはピアニストのフランク・アムサレムと最初のレコーディングを行っている。
多くのミュージシャンと仕事をしているが、1989年から活動しているラリー・ゴールディングス、ピーター・バーンスタインとのトリオは現在まで続く人気ユニット。特にギタリストからのコールが多く、パット・メセニー、ジョン・スコフィールドなど重鎮たちから信頼が厚い。
そのライドスタイル、独自のスウィング感など際立つ個性は、コンテンポラリーなジャズとの相性の良さも ぴかいちである。

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