Jeff "Tain" Watts

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Jeff “Tain” Watts / ジェフ・テイン・ワッツ / No,008

美しさとパッションのモーダルなマリアージュ!
A modal marriage of beauty and passion!

Joey Calderazzo / ジョーイ・カルデラッツォ / 2000年

Piano – Joey Calderazzo
Bass – John Patitucci
Drums – Jeff “Tain” Watts
Producer – Branford Marsalis

今日は、 ≪ 現代ジャズドラマー列伝・ジェフ・テイン・ワッツの巻 ≫ で、第8弾。

マイケル・ブレッカーあるいはマルサリス兄弟のグループで力を認められたピアニスト、ジョーイ・カルデラッツォ、2000年のリーダー・アルバム。

ブレッカー&マルサリスという人脈から必然的にドラマーとしてワッツが浮か日びあがる。
そしてベーシストは、ジョン・パティトゥッチというトリオ構成。
プロデュースは、ブランフォード・マルサリスが務める名盤。

ジャケット・デザインも逆光にカッコいいカルデラッツォ。

クリアな音色に香る知性。
ダイナミズムあふれるスケール感。
滲み出るラテン・フレーバー。
たたみ掛けるようなフレージングに、あふれるパッション。
感じられるのは、孤高のロマンティシズム。

ワッツとパティトゥッチの火花散るような好演も強烈にサポート。
とくに4曲目 “Detonation” あたりでは、鬼神のような3人の姿に後光がさす!

ポスト・バップ正統派ピアニスト ジョーイ・カルデラッツォの真骨頂。
美しさとパッションのモーダルなマリアージュ!

Jeff “Tain” Watts/ジェフ・テイン・ワッツ
– 1960年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ –

“Tain/テイン” は、ケニー・カークランドから付けられたニックネーム。
バークリー音楽大学でブランフォード・マルサリスと出会い1981年にウィントン・マルサリス・カルテットに参加し華々しくデビュー。
それまでの職人的なジャズ・ドラマーと違い、あらゆるジャンルのプレイが可能な先駆け的ドラマー。
幼い頃からロック、ファンク、ブルースなど様々な音楽を聴いて育ちクラシックやジャズをベーシックな基礎として学んで育った世代の筆頭。

爆発的なパワーとスピード、そして複雑なリズムのマスターであり変幻自在のドラミングが可能。
比類のないテクニック、うねるようなスイング感、希有なエレガンスがもたらす表現力は多彩かつ優雅で、ジャズの革新者と賞賛される現役世代最高のドラマー。

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