Pianist and Keyboard player's albums

Gerald Clayton / Belles On Sand / 2022 ジェラルド・クレイトン / ベルズ・オン・サンド / No.4106

ジェラルド・クレイトン、父親ジョン・クレイトンとの共演でみせる新たな一面。
Gerald Clayton’s new sound world with his father, John Clayton.

Gerald Clayton / Bells On Sand / 2022

Piano, Organ, Vibraphone – Gerald Clayton
Bass – John Clayton
Drums – Justin Brown
Saxophone – Charles Lloyd
Vocals – MARO
Producer – Gerald Clayton
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、きょうは待ってましたな1枚。
現代ジャスシーンをリードするピアニスト、ジェラルド・クレイトンのブルーノート第2弾、通算6作目となるアルバム。

前作も素晴らしかったジェラルド・クレイトン、
こんどはまた、前作とは違うしっとりとした攻めくちで我々をノックアウトしてくれる。

まず今回のキモは父親であるベーシストのジョン・クレイトンとの共演だ。
もちろん息もぴったり、ジョンのボウイングとの絡みが美しい。
ジョン父さんも、さぞかしミュージシャン冥利に尽きる思いだろう。
ジェラルド・クレイトン親孝行者だ。

ジョンとのデュオ、あるいはソロ・ピアノで3曲。
盟友ドラマー、ジャスティン・ブラウンとのデュオ、
そして重鎮テナーサックスのチャールス・ロイドとのデュオ。
また、ポルトガル出身のシンガーソングライター、マロのヴォーカルをフューチャーした2曲があり、全編が思索的な静かなトーンというか、1つのストーリーのような統一感で流れてゆく。

同じような雰囲気が続くものの、
飽きることなく、というよりむしろ引き込まれるように最後まで聴き入ってしまう。
ラストのゴスペル調曲は、叔父ジェフの楽曲。
叔父と父のバンド、ザ・クレイトン・ブラザーズ “ Expressions ”(1997年)のやはりクローザー、憎いぜ。

ジェラルド・クレイトンの持つ、また新たな側面、世界観。
そして、それをよく理解するメンバーの素晴らしいプレイ。
その美しさとセンスと余韻にため息が漏れる。

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