Grammy Awards 2020

あくまでも伝統的なスタイルの中でジャズを革新するオトコ、ジェラルド・クレイトン!

Gerald Clayton / Happening: Live At The Village Vanguard / 2020年
ジェラルド・クレイトン / ハプニング: ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード / No,2216

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昨日はブラッド・メルドー・トリオのヴィレッジ・ヴァンガード・ライブだったけど、きょうもヴァンガード・ライブ録れ獲れ。

ジェラルド・クレイトンのブルー・ノート移籍第一弾。
クレイトンはずいぶん以前に紹介した。

それから、最近のこちらにも参加してる。

https://www.jazzdogs.bar/entry/2019-02-24-geraldclayton

伝統的なスタイルのなかで光るセンス、革新的な響きを真摯に伝えてくるピアスト。

このアルバムでは、ローガン・リチャードソンのアルト・サックスとウォルター・スミス3世のテナーという2管構成、ジョー・サンダースのベース、マーカス・ギルモアのドラムという実力者が脇を固める。

2管のユニゾンが美しいオープン曲。
幾何学的なピアノが印象的な2曲目は細かなキメが随所に決まるカッコよさ。
ソロで入るバド・ワウエルの “ Celia ” とか特にスタンダードの方が彼らしさ、卓越したセンスが際立つ。
目の前に風景が拡がるような4曲目。
美しいタッチと管の美しいハーモニーが誘う5曲目。
トリオでの “ Body and Soul ” 。
ラストのエリントンで各自のソロも興に乗って14分。

クレイトンの音楽は、電子音やミックスなど飛び道具は出てこない。
よくあるヒップホップやR&Bとの融合などもない。
でも、明らかにジャズを革新しようという明確な意志が感じられる。

孤高の道を歩むオトコ。
派手さはないけど、美しいアンサンブル、細かなキメ、センス溢れるタッチと音使い。
玄人受けする一枚。渋いぜジェラルド・クレイトン。

Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆

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Piano – Gerald Clayton
Alto Sax – Logan Richardson (track,1,2,4,5,7)
Tener Sax – Walter Smith III (track,1,2,4,5,7)
Bass – Joe Sanders
Drums – Marcus Gilmore


Gerald Clayton – Rejuvenation Agenda – Happening: Live at the Village Vanguard


Gerald Clayton – Celia – Happening: Live at the Village Vanguard

Happening: Live at The Village Vanguard

 

Happening: Live at The Village Vanguard

  • ジェラルド・クレイトン
  • ジャズ
  • ¥1731
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