Trumpet player's albums

Takuya Kuroda / Fly Moon Die Soon / 2020年
黒田卓也 / フライ・ムーン・ダイ・スーン / No.3102

「絶対的な自然と人間の偉大なる卑猥さの妙」をテーマに、自らプログラミングしたビートと生演奏の融合を実現。

akuya Kuroda / Fly Moon Die Soon / 2020年

Trumpet, Flugelhorn, Beats, Synthesizer,
Electric Piano, Percussion, Vocals – Takuya Kuroda / 黒田卓也
Bass – Rashaan Carter(Track:1,2,7) Solomon Dorsey(Track:3), Burniss Earl Travis II(Track:6,8), Todd Carder(Track:9), Yasushi Nakamura(Track:9)
Drums – Adam Jackson
Percussion – Keita Ogawa / 小川慶太(Track:2,5,6,8)
Keyboards – Takeshi Ohbayashi / 大林武司, Chris McCarthy(Track:9), Takahiro Izumikawa / 泉川貴広(Track:9,10)
Tenor Saxophone – Craig Hill(Track:9), Tomoaki Baba / 馬場智章(Track:1)
Trombone – Corey King
Guitar – Saotoshi Yoshida / 吉田 智(Track:2), Ryo Ogihara / 荻原 亮(Track:3,6)
Voice – Manami Kakudo / 角銅真実(Track:5)
Vocals – Corey King(Track:1,3,4), Alina Engibaryan(Track:7), Paola Arcieri(Track:9)
Rap, Vocals – YonYon(Track:10)
Programming – MELRAW(Track:10)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆

黒田卓也をもう一発!
のってるぜ卓也、ジャケット・デザインには、ついていけないけど。

今回のレコーディングに関しては、これまでとまったく違う手法で作られているらしい。詳しくは、↓

– 前作『ジグザガー』の時も「デモのレベルが上がった」って話をされてましたよね。

あの時も自分の中ではイケてるよなって思ってたんですよ。でも、結局はスタジオでバンドで録ったんで、バンドが80%から90%くらい。今回は逆で80%は自分で作ったものを使ってます。(note:Interview 黒田卓也『Fly Moon Die Soon』:デモしか作れないと思っていたけど、ついにメイン・プロダクションもそこまでのレベルにきた。その答えになっている。 / 柳樂光隆 Mitsutaka Nagira

ということは、今作はより黒田卓也の頭の中で鳴っていたサウンドに忠実だということ。

意外!
今回は、特に彩りゆたかというか浮遊感や空間の拡がりが感じられて、よりフリーな雰囲気だ。
前作のように、より贅肉をそぎ落としたファンク・ビートが身上だとばかり思ってた。
もちろん、相変わらずのファンクネス、黒田節(だからシャレじゃない)は健在なまま。
より発展、進化を感じる作品。

単にヴォーカル曲が増えたということでなく、
ますます黒田は自由を獲得して羽ばたいてゆくなという予感がうれしい。

これが、ジャズなのかファンクなのかソウルなのか、はたまたシティ・ポップなのかはさておき、結果として黒田は、唯一無二の音楽を創造することに成功しているのではないだろうか。
まだまだ、黒田卓也の進化は続く。

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