UK Jazz

Ashley Henry / Ashley Henry’s 5ive / 2016年
アシュリー・ヘンリー / アシュリー・ヘンリーズ・ファイヴ / No.3120

1991年生まれ、生まれも育ちも南ロンドン。クラシックの名門ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックとブリットスクールで学んだアシュリー・ヘンリー見参!

Ashley Henry / Ashley Henry’s 5ive / 2016年

Piano – Ashley Henry
Bass – Sam Vicary
Drums – Sam Gardner
Written-By – Ashley Henry (tracks: 1, 2, 5)
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆

さて、きょうもUKジャズ。ピアノの新人アシュリー・ヘンリーだ。
ブリットスクールとは、こういうところ、↓

ブリットスクールは、英国政府が1991年に創立したパフォーマンス・アートとメディア教育のみに焦点を絞った英国唯一の無償学校。
現在、14歳〜19歳の約1200人の生徒が在籍していて、これまでに多くの有名ミュージシャンを輩出。世界的に活躍するアーティストを育成し続ける英国の「アーティスト養成学校」。
Virgin Groupの創設者であるリチャード・ブランソンと、「5人目のThe Beatles」とも言われたプロデューサーのジョージ・マーティンが、アートスクールを作るべきだと声をあげたところから、プロジェクトがはじまった。アデルやエイミー・ワインハウスを輩出したことで有名。
詳しくは、こちら。CINRA.NET:アデルを輩出した芸術学校・The BRIT Schoolから学ぶ芸術の可能性

影響を受けたのはコモン、ハービー・ハンコック、アビー・リンカーン、マヤ・アンジェロウ、 レスリー・トンプソン、アブドゥラ・イブラヒム等、と語るアシュリー・ヘンリー。
その言葉の通り、アルバム全編にモーダルな空気が流れる。

そして、当然ながらロバート・グラスパーぽさも十分に感じられる。
思いっきり影響を受けて当然の年代だ。

ピアノ・トリオであるけど、オーソドックスなスタイルとも言いがたいこの空気。
シンプルながら、UKジャズというものの本質を理解するのに最も適した教材かもしれない。

純然たるジャズを学びながらもバンドのアプローチは、グルーヴが常に中心にあるというか、オーディエンスへのサービス精神も常にあって、やはりクラブ・サウンド的な匂いの垣間見えるピアノ・トリオ。

しかし、アルバム中でも “ Monks Dream ” は、出色の出来で、もっと彼のスタンダードの新たな解釈を聴きたいという気にもなる。

いやはや、これからが楽しみな25歳(リリース時)、新星アシュリー・ヘンリー。

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