アマゾン先住民の文化にインスパイアされた独自世界観の構築！
Building a unique worldview inspired by indigenous Amazonian culture!
Amaro Freitas / Y’Y / 2024年
アマーロ・フレイタス/ Y’Y
Producer, Performer, Composed By – Amaro Freitas
Flute – Shabaka Hutchings (tracks: 6, 9)
Bass – Aniel Somellian (tracks: 9)
Drums – Hamid Drake (tracks: 9)
Guitar – Jeff Parker (tracks: 7)
Harp – Brandee Younger (tracks: 8)
今日は、ブラジル出身のピアニスト アマーロ・フレイタスの最新作。
前作の “Sankofa” で大きく躍進、進化したフレイタスの音楽だけど、
今作は、さらに２段階くらい突き抜けた感ある意欲作というか異色作。
そのリズミカルでリリカルな世界は、
さらにスピリチュアルな世界へと突入している。
三拍子が多用されるようなマッコイ・タイナーなスピリチュアルとは、また違ったポリリズムにのった「大地の歌」的（？）なストーリー。
アンビエントでミニマム。
プリペアドピアノ（ピアノの弦を直接叩いたり押さえたり様々な効果を狙う）を多用し、
ハープのブランディー・ヤンガーや
ギターのジェフ・パーカーを効果的に起用し独自の世界観を創り出す。
中でも出色なのが、シャバカ・ハッチングスの起用だ。
起用と呼ぶより共鳴と言ったほうが正しいかもしれない。
それほど、２人は一体となった音楽を作り出している。
サックスを使った活動を休止し、尺八をはじめ竹笛やフルート等での
スピリチュアルな演奏に力を注ぐハッチングス。
そして、それに共鳴するフレイタス。
アマゾン先住民の文化にインスパイアされたという独自の空間構築。
ブラジル出身異色のピアニスト アマーロ・フレイタスのあくなき創造のチャレンジは続く。
