ダークでヘヴィ、怒濤のグルーヴ!
マーク・キャリーのピアノ・トリオはひと味もふた味も違うぜ。
Piano, Keyboards – Marc Cary
Bass – David Ewell
Drums, Tabla – Sameer Gupta
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Trancey / トランス度 ☆☆
African / アフロ度 ☆☆
Indian / インド度 ☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
マーク・キャリーをもう1発。
こんどは、マーク・キャリー・フォーカス・トリオでのライヴ盤。
ヴォイスというかアジテートのようなものが入ったり、一部シンセ、あるいはタブラも入ったりするけど、基本ピアノ・トリオでの演奏、これがなかなかおもしろい。
いきなりの “ ラウンド・ミッドナイト ” にも驚くけど、エレクトリックではなく生ピアノになって、音がよりアグレッシブになった。
アコースティックでのアプローチは、もちろん伝統的な4ビートでなく、たたみ掛けるようなグルーブで戦闘的。
ダークで強靱なベースライン、あるいはピアノリフが執拗に繰り返される。そのうえに乗っかるソロだったり、激しいリフ・オン・リフ(そんな言葉はない)だったり、ときに美しいピアノ・フレーズだったり。
いずれにしても、アフロ・ファンクともちょっと違うし(今回、インド風味はかなり抑えめ、ちょっとだけタブラ・ソロあり)、もちろんワールド・ミュージックでもないし、それはかなり独自の世界。
やはり、宇宙先住民族か ?!
今回ベースがかわってデイビット・ユーウェルだけど、ドラムのサミアー・グプタとのタッグは強力で、ライブということもあるのかいつになくグプタも叩きまくってる。ダークにたたみ掛けるようなベースラインと相まって異様な熱が発散される。
やっぱり、この人おもしろいマーク・キャリー!