Justin Brown

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Justin Brown / ジャスティン・ブラウン / No,001

Justin Brown / ジャスティン・ブラウン
– 1984年、カリフォルニア州リッチモンド生まれ –

ゴスペルのオルガン奏者である母親と、それを支える父親によって幼い頃から音楽に親しむ。10歳のとき、カリフォルニア大学バークレー校のヤング・ミュージシャン・サマー・プログラムでレッスンを受ける。2002年、奨学金を得てユニバース・オブ・パシフィックのデイヴ・ブルーベック・インスティテュートで学ぶ。当時のディレクターはクリスチャン・マクブライド。ヨスバニー・テリーと出会い彼のすすめで2004年にニューヨークのへ移住。ケニー・ギャレット、クリスチャン・マクブライドらと共演、研鑽を積む。

2012年にセロニアス・モンク・コンペティションで2位を獲得。ジェラルド・クレイトンのトリオに参加。アンブローズ・アキンムシーレのグループ、ウォルター・スミス3世のクインテットの常連として活動。また、サンダーキャットなどエレクトリックな音楽でも多方面な活躍をみせる。
複雑なリズムもサラッとこなすパワーとスピードを兼ね備え、ゴスペルに通じるドラムを叩くのが特長。

ジェラルド・クレイトン、じゃじゃ馬ともいえる重量級のリズム隊を率いて満を持しての初リーダー作品!
Gerald Clayton leads a heavyweight rhythm section that could be described as a unruly horse, and this is his first leader album!

Gerald Clayton / Two-Shade / 2009
ジェラルド・クレイトン / ツー・シェード

Piano – Gerald Clayton
Bass – Joe Sanders
Drums – Justin Brown
Composed By – Cole Porter (Tracks: 5), John Birks Gillespie (Tracks: 12), Gerald Clayton (Tracks: 1 to 4, 6 to 11)

さて現代ジャズドラマー列伝、きょうは新しい人いきます。
1984年生まれのジャスティン・ブラウン。
ということは現在(2023年9月)39歳。油の乗りきった年齢。

そして、今日のアルバムは彼のレコーディング歴でも比較的初期でビッグネームな1枚。
ピアニスト ジェラルド・クレイトンの初リーダー・アルバム,2009年の “ Two-Shade ” 。

トリオ構成でメンバーは、ベースのジョー・サンダースと
ドラムのジャスティン・ブラウンとなる。

このトリオは、ほんとオイラもお気に入り。
ブルース・フィーリングいっぱいの正統派。
かといって古くさくなく限りなくコンテンポラリー。

サンダース&ブラウンのリズム隊が、マジ奔放で重量級。
しかし、それを統率するクレイトンのピアノもなかなかタフで力強い。
もちろん、ハードにガシガシいくだけではなく、
瑞々しくも繊細な技と懐の深さで飽きさせない。

クレイトンは、それまでにロイ・ハーグローブのバンドで名を売り、
ケンドリック・スコットの作品などでの活動で確固たる存在感をしめしてた。

そんな彼が、2頭のじゃじゃ馬ともいえるリズム隊を率いての、
満を持しての初リーダー作品。
当時、かなりのインパクトだっただろう作品だ。

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