やわらかで明るい色彩の花びら、万華鏡のような映像が目の前で次々と移り変わっていくニタイのレモン・ザ・ムーン

Nitai Hershkovits / Lemon the Moon / 2019年
ニタイ・ハーシュコヴィッツ / レモン・ザ・ムーン / No,2184

ニタイ・ハーシュコヴィッツ続く。
こんどは、ついにピアノ・トリオ。

といってもやはり、ニタイ・ハーシュコヴィッツ掴みづらい。
普通のピアノ・トリオとは、ひと味もふた味も違う。

まず、ピアノの他にシンセやエレピも使ってるけど、おそらく両手だけで同時に演奏していると思われる。

でも普通のピアノ・トリオとは違いは、そんなことではない。
聴けばすぐに分かるが、ピアノ・トリオというかジャズのようではない。

まぎれもなくジャズというフォーマットを通過して出来た音楽ということだけは確かだけど、ジャズのような室内楽のようなエレクトロのような、現代音楽のようなECMのような環境音楽のような、そのどれとも違う何かなのだ。

でも、決して堅苦しくはなくむしろ柔らかくて聴き心地がいい。
美しくも柔らかなハーモニー、リズムが折り重なり、柔らかで明るい色彩の花びら、あるいは万華鏡のような映像が目の前で次々と移り変わっていくような気持ちよさだ。

オイラは、これ仕事中によく流してて、気づけば延々とループしてたりする。

こんな、カテゴライズするのが難しいジャズは今後どんどん増えるだろう。
ジャズが、ブラックミュージックのなかの1つだった時代は終わって、距離的にも血的にも遠いところほど、そんな音楽が盛りあがってる気がする。

そんな音楽の震源地がこのイスラエルだったり、ブラジル・ミナスだったり、北欧だったりするのだろう。あ、ECMが元祖か。

Degree of
Advance / アドバンス度 ☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Chill out / チルアウト度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
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Piano, Synthesizer – Nitai Hershkovits
Bass – Or Bareket
Drums – Amir Bresler

Nitai Hershkovits – Invite Me, Dance

Nitai Hershkovits – Far Picture Of Bresi