マルティーノ&ジョイアス・レイク復活、ハードボイルドな魅力の1枚!
Martino & Joyous Lake revived, an album of hard-boiled charm!
Pat Martino & Joyous Lake / Stone Blue / 1998
Joyous Lake
Guitar – Pat Martino
Keyboards – Delmar Brown
Tenor Saxophone – Eric Alexander
Drums, Percussion – Kenwood Dennard
Bass – James Genus
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ パット・マルティーノの巻、No.007は、1998年のブルーノート移籍第2弾 。
まず、このアルバム “Pat Martino & Joyous Lake” ということになっているけど、
“Joyous Lake” は、病に倒れる前1977年のアルバムタイトル。
その時、無名のミュージシャンばかりをオーディションで集め“Joyous Lake”というユニット名でアルバムを出した。
今回のジョイアス・レイク・バンドのメンバーは、
キーボードのデルマー・ブラウン、
テナーサックスのエリック・アレキサンダー、
ドラムがケンウッド・デナード、
ベースがジェイムス・ジナス。
デルマー・ブラウンとケンウッド・デナードの2人は、1977年と代わらない。
つまり、マルティーノ自身がこのバンド、あるいはスタイルにこだわりがあったことを示している。
サウンドは、フュージョンがかった楽曲。
当時は、マルティーノのフュージョン傾倒に賛否の声が上がったみたいだけど、
いま聴くと、さほど問題に感じない。
どんなスタイルでも、マルティーノのプレイはあまり変わらないし、
それにいうほどキメキメのフュージョン・サウンドでもないので、
いたって快調に飛ばすマルティーノ・サウンドが楽しめる。
カッコいいジャケット・デザインも内容をよく表していて、
2曲目のタイトル曲などサイレンや街の喧騒もサウンドに織り込まれ、
全編通してハード・ボイルドなフィルムのサウンド・トラックのような出来なのだ。
そんな意味で、パット・マルティーノの音楽性の1面がよく表現されたクールな1枚。
激シブ!