Piano Trio

Enrico Pieranunzi / New Visions / 2019年
エンリコ・ピエラヌンツィ / ニュー・ヴィジョンズ / No.3096

エンリコ・ピエラヌンツィのプレイと創作活動へのアグレッシブさに脱帽!
トーマス・フォネスベック& ユリシズ・オーウェンズ Jr.との絶品トリオ。

Enrico Pieranunzi / New Visions / 2019年

Piano – Enrico Pieranunzi
Bass – Thomas Fonnesbæk
Drums – Ulysses Owens Jr.
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆
Wiswistful / 哀愁度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

精力的な創作活動、イタリアの至宝エンリコ・ピエラヌンツィ、3連発。

またまた、素晴らしいピアノトリオ作品。
今度は、スウェーデンのベーシスト トーマス・フォネスベックと、USのドラマー ユリシズ・オーウェンズ Jr.と組んだ。

トーマス・フォネスベックとは、2018年にデュオ作品を残してる。そして、若き才能ユリシズ・オーウェンズ Jr.は、クリスチャン・マクブライドの秘蔵っ子 ↓。

1曲目、エレキベースのスラップ奏法のようなパーカッシブなベースのフレーズとそれを追いかけるピアノが楽しい。
2曲目は “ Night Waltz ”、いかにもピエラヌンツィなエレガンスと哀愁が混然となった美曲。これだよ!これ、という声が聞こえてきそう。

けっこうフリーっぽい曲(タイトルもFree Visionsとついている)も4曲あるけど、エレガンスとロマンティックを決して失わないのがピエラヌンツィのスタイル。これも各自の個性が表れてどれも耳が離せない。特に “ Free Visions 4 ” での後半の爆走は胸が躍る。

“ Alt Kan ske (more Valentines) ” は “ My Funny Valentine ” をベースにした曲だという。聞いてなきゃ全然わからないくらい解体再構築された様がおもしろい。

フォネスベックがフューチャーされるラテンなサスペンス風味の“ Brown Fields ” も素晴らしいし、おだやかなバラード “ Dreams and the morning ” でのフォネスベック・ソロも秀逸だ。

11曲目は、オーウェンズの名を冠したピエラヌンツィ作の楽曲。スウィンギー&ブルージーでご機嫌。ピエラヌンツィの愛を感じる、ニヤリ。

ラストは、切ないフォネスベックの楽曲。ベースとピアノの絡みがたまらない。
この曲は特にそうだけど、全編通してフォネスベックのテクニックと力強さ、懐の深さが際立っていてピエラヌンツィとの相性の良さが感じられる1枚。

もちろん若きオーウェンズも素晴らしい仕事ぶりだし、3者がその良さを十二分に発揮した名盤だ。
それにしても、ピエラヌンツィのプレイと創作活動へのアグレッシブさには脱帽だ。

RELATED POST