Piano Solo

初のソロ・ピアノ・アルバム “ エレジーの循環 ” ?!

Brad Mehldau / Elegiac Cycle / 1999年
ブラッド・メルドー / エレゲイア・サイクル / No,2194

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“ 月曜日のメルドー” 今日は、1999年リリース、初ソロ・ピアノ。
これまた、素晴らしいアルバム。

1998年夏、ブラッド・メルドーはドイツへ数ヶ月旅をしたという。
シューベルトの歌曲集に着想を得たこのアルバムは、その旅の収穫物。

もともと、クラシック音楽からの影響の大きいヒトだけど、メルドーという姓からも分かるとおり彼はドイツ系移民の子。そんな彼のルーツを巡る旅の果実なのかな。

“ エレゲイア・サイクル ” = “ 叙情の循環 ” = “ エレジーの連鎖 ” 、メルドーらしく深い沈静、メランコリック、気難しさのハッキリとでた音楽だけど、とてつもなく美しく、儚く、力強い。

↓  気ままな生活 ♪ 音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書 ♪     より引用。

ライナーノートには、アルバムのコンセプトに関連する思索的な文章がいろいろ載っているけれど、形式については、”僕のエレジーの試みに最も近いモデルはベートーヴェンの後期やシューマンの、メモリー・ミュージックと呼ばれる循環的な作品群である。冒頭に現われる主題が、発展しながら延々言及され、最後に変形されて戻る。”
さらに続けて、”我々が得るのは二つある、時間が与えてくれた体験、そして我々のはかなさとは裏腹に、常に戻ってくる不可避的なものの慰め。…気味の思いがどうあれ、物事は永久に終ってしまうというのは錯覚だ。全ては幾度も幾度も周期をなして巡ってくる。”
最後は、”死ぬこと、思い出されること。音楽は、そのこと自体へエレジーを歌う。我々の周りにある”日々”の喪失を美化し、我々がいかに死と親密になれるかを教えてくれる。”

ジャズ・アルバムとしては、好き嫌いの分かれるアルバムかもだけど、メルドーのピアノの核のようなものの表れた素晴らしいアルバムだと思う。

外は降ってはあがり、また降り出す。メルドーのエレジーが、あ〜堪らん。

Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Conceptual / コンセプチュアル度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Wiswistful / 哀愁度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆


Memory’s Trick by Brad Mehldau


Brad Mehldau – Goodbye Storyteller (for Fred Myrow)

Elegiac Cycle

 

Elegiac Cycle

  • ブラッド・メルドー
  • ジャズ
  • ¥1324
Elegiac Cycle

 

Elegiac Cycle

  • アーティスト:Brad Mehldau
  • 発売日: 1999/06/03
  • メディア: CD
 
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