Piano Solo

12の調性による12の自由即興演奏 / ダン・テプファーのメタ世界!

Dan Tepfer / Twelve Free Improvisations in Twelve Keys / 2009年
ダン・テプファー / トゥエルブ・フリー・インプロビゼーション・イン・トゥエルブ・キーズ / No,1285

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週末だけど、今日までダン・テファー。

これは、2009年の作品。
第一次ピアノトリオを解散してソロピアノをレコーディング。

一人になって自分自身のピアノについて見つめ直しているのだろうか。
あるいは、ピアノと語り合っているのか。

8日に紹介した最新作 “ Natural Machines ” と比較して聴くと楽しい。

“ 頭の中に想像した、あるいは降りてきた旋律をなぞる感覚 ” 
とでも言えばいいのだろうか。

しかし、“ Natural Machines ” で繰り広げられる行為、
あるいは気付かされることは当然もっと複雑な営みだ。

“ 頭の中に想像した、あるいは降りてきた旋律をなぞる感覚 ” 
           +
“ それに、反応してさらに音を付け足す ” 
あるいは “  付け足されたプラスαをも加えて頭の中に想像する音世界 ”
ということになる。

& “ さらに、それに反応して変化・展開してゆく世界 ” 

きわめてメタ的構造の世界とでもいおうか。
当然、自身の指十本では足りない世界で、したがって、

“ 想像するすべての音から、十本で可能な音をチョイス ” という行為も、
プラスされてゆくことになる。

も〜ワケがわからん!

そんな行為が、絡み合いながら彼のこのソロ・ピアノが紡ぎ出されているのか、
と考えると実に感慨深い。

ま、なんも考えずに聴いても素晴らしいけど。


C Major

Twelve Free Improvisations in Twelve Keys

 

Twelve Free Improvisations in Twelve Keys

 
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