2022年の20枚!

Cécile McLorin Salvant / Ghost Song / 2022
セシル・マクロリン・サルヴァント / ゴースト・ソング / No.4250

4連続グラミー・ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞はあるのか ?!
それも期待される素晴らしい作品。
Will there be a fourth consecutive Grammy Best Jazz Vocal Album award ? It is a wonderful work that is expected to do so.

Cécile McLorin Salvant / Ghost Song / 2022

Vocals, Produced By – Cécile McLorin Salvant
Vocals – Iris McLorin Picot (Tracks: 11), Sullivan Fortner (Tracks: 3, 11), Violette McLorin Picot (Tracks: 11)
Banjo – James Chirillo (Tracks: 2, 5, 9)
Bass – Burniss Travis (Tracks: 3, 11), Paul Sikivie (Tracks: 4, 7, 10)
Choir – Brooklyn Youth Chorus (Tracks: 3)
Drums – Kyle Poole (Tracks: 4, 7, 10)
Electric Bass – Paul Sikivie (Tracks: 1)
Flute – Alexa Tarantino (Tracks: 2, 5, 9)
Guitar – Marvin Sewell (Tracks: 11)
Lute, Theorbo – Daniel Swenberg (Tracks: 10)
Organ – Aaron Diehl (Tracks: 6)
Percussion – Keita Ogawa (Tracks: 2, 3, 5, 9, 11)
Piano – Aaron Diehl (Tracks: 7, 10), Cécile McLorin Salvant (Tracks: 6, 8, 11), Sullivan Fortner (Tracks: 2 to 5, 9, 11)
Synthesizer – Paul Sikivie (Tracks: 1)

さて今日もグラミー賞のノミネート作品からの1枚。
ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム、ノミネート作品。

ふだん積極的にヴォーカルものを聴く方ではないので、このアルバムはチェックしてなかった。もちろんセシルは取り上げたことあるので知っていいたけど。

これは、素敵なアルバムですね。
いきなりグレゴリオ聖歌のような民謡のようなソロから導入、
しばらくして、それがケイト・ブッシュの名曲だと気づかされる、おっオ〜!

2曲目は、うって変わってコミカルな楽曲。
アルバム通して、なにかファンタジックな映画、
あるいは、少女が主役の楽しくて感動する実話ストーリー、
ミュージカルあるいはサウンド・トラックなのかと思えるような内容。
タイトル通り亡霊やノスタルジア、憧れをテーマとしたコンセプト・アルバムらしい。

もう、ハッキリ言ってジャズを逸脱している。
しかし、アルバム通してしっかりとしたストーリーを構築できるのは、
ヴォーカリストとしての力量だけではなく、
プロデューサーあるいはアレンジャー、コンポーザーとしての能力の高さも示している。

ほとんどの楽曲がオリジナルだけど、前述のケイト・ブッシュ、オズの魔法使い、スティング、クルト・ワイルなどが取り上げられている。

彼女のテクニックと持ち前の指向性、表現力、世界観、
その幅広さにとにかく圧倒されるし、それがちっとも居丈高ではなく、
むしろ友達が語り、歌っているような親近感にうれしくなってしまう。

いや、すばらしい。オイラならこのアルバムにウィナー。
でも、彼女がデビュー以来リリースした3枚すべてのアルバムは、グラミー・ウィナー。
4枚目はないか ?! どうなのか。

耳をかっぽじって正座して聴け!と言いたくなる素晴らしさだけど、
そんな言葉はまるで似合わない心浮き立つ楽しいアルバム。






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