Richard Spaven

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン / No,001

現代ジャズドラマー列伝,今週はもう1人いっちゃおうかな、UKからこのひと↓。

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン
– 1974年、ロンドン生まれ –

イギリス・ロンドン出身のジャズドラマー。
ジョシュア・レッドマン、ヘロニウス・ファン・フリースウィク、ロバート・ミッチェル、クリス・ポッター、そしてグレゴリー・ポーターなど、多くの著名なミュージシャンたちと共演し、その特異な演奏スタイルと才能が高く評価されてる。

そのドラミングは、完璧に計算され構築され高密度。従来のダウンビートを避けシンコペーションとグリッチを多用、オンビートとオフビートを自在に操る多種多彩ぶりで、限りなく切れのいいサウンドでビートを牽引する。

まさしく、UKクラブ・ジャズ・シーンを象徴する存在として絶大な人気を誇る。

UKクラブ・ジャズ・シーンが生みだした結晶!
The crystallization of the UK club jazz scene!

Richard Spaven  / Whole Other / 2014年
リチャード・スペイヴン / ホール・アザー

Drums – Richard Spaven
Vocals – Fridolijn van Poll (Tracks: 1), Roxane Dayette (Tracks: 2), Sam Paul Evans (Tracks: 2), Sharlene Hector (Tracks: 4), Fridolijn van Poll (Tracks: 6)
Guitar – Stuart McCallum(Tracks: 2, 5, 6, 9), Danny Fisher (Tracks: 7), Dave Austin (Tracks: 7)
Bass – Robin Mullarkey (Tracks: 3, 7, 9)
Electric Piano – Grant Windsor (Tracks: 3, 4)
Trumpet – Takuya Kuroda (Tracks: 1)
Flute – Graeme Blevins (Tracks: 3, 7)
Flugelhorn – Ben Edwards (Tracks: 7)

「ドラマーの可能性を拡張した深遠で神秘的な音絵巻」と、
沖野修也は言ったとさ。

2014年、リチャード・スペイヴンの初リーダーフルアルバム。

音空間の階層が豊かで色彩もよりカラフル。
モノクロームから次第に色が浮かび上がり、
グラディエーションで変化してゆく。
淡々と刻まれるようなビートは、緻密でトリッキーで超クール。

深い哀愁と浮遊感と万華鏡のように移ろう色彩にやられる。
ダンサブルと言うより沈静、瞑想が似合うけど、
リズムを追うと、静かな興奮がある。

USでは、けっして生まれてこなかったUKジャズの結晶。

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