Jack DeJohnette

Ralph Towner, Eddie Gomez, Jack DeJohnette / Batik / 1978
ラルフ・タウナー, エディー・ゴメス, ジャック・ディジョネット / バティック/ No.3230
Legendary Series / Jack DeJohnette
レジェンダリー・シリーズ
ジャック・ディジョネット / No.002

張り詰めた緊張と降りそそぐ微細な音の粒、たった3人がつくり出すとてつもない映像美。ジャック・ディジョネット / レジェンダリー・シリーズ
Tense tension, minute grains of sound falling down, and tremendous visual beauty created by only three people. Jack DeJohnette / Legendary Series

Ralph Towner, Eddie Gomez, Jack DeJohnette / Batik / 1978

Twelve-String Guitar, Classical Guitar, Piano, Composed By – Ralph Towner
Bass – Eddie Gomez
Drums – Jack DeJohnette
Producer – Manfred Eicher
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、時代をさかのぼって取り上げる ” レジェンダリー・シリーズ ” ジャック・ディジョネット特集。
2作目は、ラルフ・タウナーのバティック、1978年の作品。

ギターのラルフ・タウナーとベースのエディ・ゴメスとディジョネットのドラムというトリオ。
これは、素晴らしい。

たった3人がつくり出すこの映像美、部屋の温度が2・3度下がるような空気感。
張り詰めた緊張と微細な音の粒は、美しいの一言につきる。

1曲目の ” Waterwheel ” のためだけに、このアルバムを購入する価値があると言っていい。
飛びきりの再生システムで、このアルバムを聴いてみたい。

並外れた音楽性を持つ3人の技術のたまものだとは思うけど、
ECM総帥マンフレート・アイヒャーのプロデュース能力も大きいのではないだろうか。

2・3曲目では、内面世界に入ってゆくようなやり取りが続くけど、
4曲目 ” Batik ” で再び冒頭の空気が戻ってくる。

ほの明かりに浮かび上がる雪原、主人公が走らせるソリ。
吹きつける雪。音楽の他聴こえるのは、荒い息と風の音だけだ。
交差する過去、フラッシュバックする哀しみ。
張り詰めたところでエディ・ゴメスのソロが胸に迫る。

ジャズの成果を1段高みへと押し上げたECMの名作。

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