Pat Martino

Pat Martino Trio / Young Guns / 2014
パット・マルティーノ・トリオ / ヤング・ガンズ / No.4165
Legendary Series / Pat Martino
レジェンダリー・シリーズ / パット・マルティーノ / No.002

初期のマルティーノの神がかった演奏が堪能できる未発表音源!
Unpublished recordings of Martino’s early, godlike playing!

Pat Martino Trio / Young Guns / 2014(1968〜69)

Guitar – Pat Martino
Organ – Gene Ludwig
Drums – Randy Gelispie
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Groovey / グルーヴ度 ☆☆☆
Bluesy / ブルーズィ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆

≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ パット・マルティーノの巻、No.002は、これ “ Young Guns ” 。
録音が1968〜69年の未発表音源として2014年にリリースされたモノだ。

トリオでの演奏、
ジーン・ルートヴィヒがオルガン、ドラムがランディ・ジェリスピー、
というオルガン・トリオとなる。

前回紹介のリーダー・デビュー作 “ エル・オンブレ ” もそうだったけど、
パット・マルティーノってこんなファンキーなヒトだったんだね。
大体オルガンジャズ・スタイルだし。
まあ、時代的なものもあるかもしれないけど。

何となく後年の、理知的でメカニカル&クールな(あくまで外見的イメージ)印象から、
驚くヒトも多いのではないだろうか(まあ、それオイラだけど)。

ともかく、終始ご機嫌なグルーヴ、
いやご機嫌を通り越した絶頂感が続く。

マルティーノのギターは、どこまでもよどみなく歌いまくる。
そのクリアな音質、音粒の明瞭さ、メロディックなフレーズの途切れないこと、
これでもか、これでもかと圧倒的なスピード感でたたみ掛けてくる。
また、ルートヴィヒのオルガンが負けじと跳ねる、歌う、あげるあげる。

2人のソロの応酬が、もう炎のように燃え上がる。
いや〜スゲ〜アルバム。
全編通してご機嫌だけど5曲目 “ Close Your eyes ” ラスト “ Clossus ” あたりは最高潮で、もう言葉を失うほどの神がかりぶり。

マルティーノは、67年に脳動脈瘤で倒れ、80年に手術を受けた結果すべての記憶を無くしたとされてるけど、68〜69年録音ということは、すでに倒れた後の録音ということになる。

理解不能というか、壮絶というか、開いた口が塞がらない名盤、ため息もの。

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