Dan Tepfer Trio / Before the Storm / 2004年
ダン・テプファー・トリオ / ビフォー・ザ・ストーム / No,1283
さて、火曜日紹介のダン・テプファーにもどりますよ。
最新アルバム “ Natural Machines ” を紹介したので、
彼の過去の作品にも触れてみたい。
これは、デビュー・アルバム。
ダン・テプファー、1982年パリのアメリカ人の両親のもとに生まれる。
オペラ歌手であった母親とジャズピアノを弾いた祖父との家族で育ち6歳でピアノのレッスンを受け始める。
その後、ニューヨークに移りピアニストのダニロ・ペレスに師事、ボストンのニューイングランド音楽院で修士号を取得。スティーブ・レイシー、ポール・モーティアン、ボブ・ブルックマイヤー、ジョー・ロヴァーノ、ラルフ・タウナー、ビリー・ハート、マーク・ターナーなどと共演。
2004年に自身のトリオ、アルバム “ Before the Storm ” でデビュー。
アルトサックスの巨匠リー・コニッツとは共に3枚のアルバムをレコーディングしている。
とまあ、この初リーダー・デビューは、22歳での作品。
まだ、音楽院に在籍しての学友とのトリオ。
ベーシストは、後にジュリアン・レイジ、シャイ・マエストロの作品に参加するペルー出身のホルヘ・ローダー。
そして、ドラムがハービー・ハンコックと4年間共演、フレッド・ハーシュのレコーディングにも参加しているリッチー・バーシェイと、いずれも俊英だ。
一聴繊細さというか、リリカルな甘さはあるものの、
その非凡な音使いに、異才ぶりを感じさせる内容。
2曲以外は、オリジナル楽曲。
ラスト曲 “ Giant Steps ”の “ 解体 ” ぶりがおもしろい。
Piano – Dan Tepfer
Bass – Jorge Roeder
Drums – Richie Barshay
Giant Steps
