Grammy Awards 2022

Weedie Braimah / The Hands of Time / 2021
ウィーディー・ブライマ / ザ・ハンズ・オブ・タイム / No.4006

アフリカン・ディアスポラ音楽の最先端。
The Cutting Edge of African Diaspora Music.

Weedie Braimah / The Hands of Time / 2021

Djembe, Congas, Sangban, Cabasa, Bells – Weedie Braimah
Vocals,Saxophone – Terrace Martin
Trumpet – Christian Scott aTunde Adjuah
Trombone – Trombone Shorty
Keyboards – Cory Henry
Flute – Elena Pinderhughes
(出演者があまりに多いので有名ゲストのみ、詳しくこちらを)++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きのうに続いてグラミー関連を。
きょうは、グラミー・インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ賞ノミネート作品
このアルバムの楽曲に参加しているクリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュアーソロイストとしてノミネートされた。

ウィーディー・ブライマは、ガーナ生まれニューオリンズで育ちのジャンベ/マルチ打楽器奏者だ。西アフリカの伝統音楽を研究する一方、打楽器奏者としてクリスチャン・スコットやマーカス・ストリックランドらの作品に参加。この作品は、そんな彼の初リーダー作品ということになる。

ジャケット・デザインからして、なんとなく強烈なアフロ・ビートを想像するけど、意外にもまず聞こえてきたのはR&B色の強い曲。その他にアフリカの民謡的なものもあればヒップホップやポップス、ロック、ジャズの要素が織り込まれ、それらが渾然一体となった独自の世界を創っている。もちろん、どの曲にも強烈なジャンベを中心としたパーカッション類のポリ・リズム、ビートが溢れてる。

うち3曲には、クリスチャン・スコットが参加していて出色の出来。
西アフリカの必殺仕事人的トランペットが鳴り響く。

そのほかには、コリー・ヘンリーテラス・マーティン
そしてスコットの相棒フルートのエレーナ・ピンダーヒューズペドリート・マルティネスも参加している。

強烈な色彩を放つリズムの奔流。
西アフリカを源流とした祭り囃子にも似た懐かしさ。
どんなスタイルの音楽にだって対応できる反応速度というか、
どんなスタイルだって飲み込んでしまう怒濤のグルーヴ。

ジャンベ、コラ、ンゴニ、バラフォン、ドゥヌン、タマ、サバーなどのネイティブ楽器が織りなす陶酔と忘我。パーティとか、多く人の集まる機会に流したい楽しさ。

アフリカン・パーカッションに根ざした現代ワールド・ミュージック。
アフリカン・ディアスポラ音楽の最先端ここにあり。

まじでヤバイ!ウィーディー・ブライマ!

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