Avishi Cohen / Introducing Triveni / 2010 アヴィシャイ・コーエン / イントロデューシング・トリヴェニ / No.4074

きょうもイスラエル勢。
きのう紹介のベーシスト、オメル・アヴィタル参加のアルバム。

リーダーは、同郷のトランペッターできのうのアルバムでも吹いてたアヴィシャイ・コーエン。ドラムが、ナシート・ウェイツというワンホーンでのトリオとなっている、潔いい。

イスラエル調な曲が並ぶと思いきや、
意外とストレートアヘッドなジャズをやっている。
“ Triveni ” というユニット自体がそういうコンセプトなんだね。

全8曲の内オリジナルが半分。
スタンダードは、ドン・チェリー、エリントン、ポーターなど。
オリジナル曲も、これスタンダードだっけ？
と思うようなシンプルでいい調子の楽曲ばかり。


小難しいところがないので、じつに心地よく軽快な演奏が終始続く。
リズムの2人も快調で、ついついこちらもカラダが動く。

どちらかというと、ミドルテンポの曲が多く、
どっぷりブルージーなアーヴィン・ミルズの “ Mood Indigo ” やコルトレーンの “ Wise One ” が、ずっしり印象的だ。

歌心あふれるのびのびとした吹きっぷり。
ワンホーンなのに退屈させず聴かせるアヴィシャイ・コーエンの力量は、
やはり確かなもの、ただ者じゃない。