甘くメロウな音色、多彩な技、情感たっぷりの歌心、そして溌剌としたプレイ。
鉄壁のリズム隊にメルドーのピアノというこれ以上にないメンバーでのピーター・バーンスタインの傑作。
Peter Bernstein+3 / Stranger In Paradise / 2003年
Bass – Larry Grenadier
Drums – Bill Stewart
Guitar – Peter Bernstein
Piano – Brad Mehldau
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうも、ビル・スチュアートだよ。
主役はギタリスト ピーター・バーンスタイン。プラス3人は、ビル・スチュアート、ラリー・グレナディア、そしてピアノにブラッド・メルドーという、そそるメンツ。
きのうのアルバム “ ラムシャックル・セレナーデ ” では、まったりなバーンスタインだったけど、今日のアルバムでは、溌剌と勢いあるプレイが気持ちいい。
レーヴェルの名前をとったブルースの1曲目からカッコいい。ピアノとギターが追いかけっこなテーマ、ソロも饒舌で意気込みを感じさせる。
思わぬベースリフで始まる2曲目のタイトル・ナンバーでも、モーダルな響きでバーンスタインのセンスが光る。
3曲目、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲 “ ルイーザ ” を歌いあげて涙。
4曲目、軽快なナンバーで多彩な技をみせるバーンスタイン。
シャウトする5曲目は、ご機嫌なナンバー。6曲目のバーンスタイン・オリジナルでは、ビル・スチュアートのブラシが小気味よくグレナディアのソロもフューチャー。
7曲目スタンダードのバラードでしっとり酔わせ、8曲目はブルージーに攻める。
9曲目では、またまた軽快なナンバーで全員がノリノリ。
ラストは、おだやかなナンバーに熱がこもる。
甘くメロウな音色、多彩な技、情感たっぷりの歌心、そして溌剌としたプレイ。
鉄壁のリズム隊にメルドーのピアノというこれ以上にないメンバーでのピーター・バーンスタインの傑作。
聴きどころ満載でニヤニヤしっぱなし!