Gary Burton

Gary Burton / Duster / 1967
ゲイリー・バートン / ダスター / No.4082
Legendary Series / Gary Burton
レジェンダリー・シリーズ / デイヴ・ホランド / No.001

ジャズとロックとの融合を図った記念すべき名盤。
A memorable masterpiece that fused jazz and rock.

Gary Burton / Duster / 1967

Vibraphone – Gary Burton
Bass – Steve Swallow
Drums – Roy Haynes
Guitar – Larry Coryell
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、新たなレジェンダリー・シリーズは、ゲイリー・バートンを取り上げることとしました。
ゲイリー・バートンは、1943年生まれ、インディアナ州出身のヴィブラフォン奏者。

4本マレット奏法をより高度に開拓・確立させた現代ヴィブラフォン奏法のイノヴェーター。彼が開発して世界中に広めたダンプニング奏法はジャンルを超えて今日のヴィブラフォン、マリンバの奏者や音楽に影響を与え、ヴィブラフォンがコード楽器としてピアノと比べても遜色なく同じレベルで演奏(独奏)出来る事を立証させた。また、一般にバートン・グリップと呼ばれるマレットの持ち方を確立したことでも知られている。Wikipediaより

この説明にもあるとおり、ジャンルを超えて “ バートン・グリップ ” という奏法が通用するというのが凄い。また、キース・ジャレットやチック・コリアとの共演をはじめ、パット・メセニー、ラルフ・タウナー、小曽根真、ジュリアン・レイジ等多くの人材を発掘、育てたことでも知られる。

きょうのアルバムは、1967年の作品。
ジャズとロックとの融合を図った記念すべき名盤といわれている。

ま、今となってはこれを聴いてロックだとは思わないわけだけど、
伝統的なモダン・ジャズの枠組みから完全に脱してビートが自由になったという意味で、やはり後のジャズに大きな影響をあたえた1枚と言える。

メンバーは、ベースがスティーヴ・スワロー。
ドラムが、ロイ・ヘインズ。
そして、なんといってもギターのラリー・コリエル投入(コリエルは早くから、ロックビートをジャズに取り入れる試みをやっていた)というところが、このアルバムのミソか。

ただ、コリエルとバートンの対比にばかり耳がいきそうだけど、
ヘインズとスワローのリズム隊が素晴らしく、全体をコントロールしているのが分かる。

特に、ヘインズのドラムワークは、
現代のジャズに通じる柔軟さとアイデアに満ちていて、
結果このアルバムを、ジャズロックではなく、
すばらしいジャズアルバムたらしめている所以だと感じる。

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