
“ 聴き逃した子は、いねえだか? ” 大林武司とドラマー ユリシズ・オーウェンズ Jr.の出会いで生まれた日米ハイブリッド・バンドのセカンドは、ライブの盛り上がりがまざまざと想像させられる快作!
New Century Jazz Quintet / In Case You Missed Us / 2015年
Trumpet – Benny Benack
Alto Saxophone – Tim Green
Bass – Yasushi Nakamura / 中村恭士
Drums, Producer – Ulysses Owens Jr.
Piano – Takeshi Ohbayashi / 大林武司
Alto Saxophone [Guest] – Braxton Cook (tracks: 4)
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Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて、大林武司とドラマーユリシズ・オーウェンズ Jr.の出会いで生まれた日米ハイブリッド・バンド “ ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット ” をもう1枚。
これは、2015年のセカンド。1ミリもぶれないド直球は、さらに磨きがかかってる。
4曲目、ゲストのアルト・サックス ブラクストン・クックが加わった1曲を除いて2管体制のハード・バップで押しまくる。
ご機嫌なボビー・ワトソンのタイトル・ナンバー に始まり、ティム・グリーン作が3・8・10と3曲、ベニー・ベナック(2)、大林武司(7)、中村恭士(5)、ブラクストン・クック(4)曲が各1曲。それから6曲目、久石譲作の “ Kaze No Torimichi ” 、9曲目コルトレーンの“Naima ” 、11曲目マルグリュー・ミラーの “ Eleventh Hour ”、ラスト曲スティーヴィー・ワンダーの “ Love’s in Need of Love ” 。
ハズレ無しの、素晴らしい構成なんだけど、
特にボビー・ワトソンのオープナー、非常にテクニカルなクック作 “ Upon Closer Look ” 、中村作の軽快なラテン・ナンバー “ Burden Hand ” 、「となりのトトロ」の挿入歌を3拍子にアレンジした“ 風の通り道 ”、コルトレーンの “ Naima ” は、見事だ。
ライブの迫力、そして楽しさがまざまざと想像させられるニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット快作セカンド、間違いない。