Guitar player's albums

Gilad Hekselman / This Just In / 2013
ギラッド・ヘクセルマン / ディス・ジャスト・イン / No.4021

挑戦を続ける新時代ジャズ・ギターの旗手ギラッド・ヘクセルマンの4作目。
This is the fourth album by Gilad Hekselman, the standard-bearer of the new age jazz guitar who is always challenging himself.

Gilad Hekselman / This Just In / 2013

Guitar, Synthesizer, Glockenspiel – Gilad Hekselman
Bass – Joe Martin
Drums – Marcus Gilmore
Tenor Saxophone – Mark Turner (Track: 2, 9, 13)
Producer – Gilad Hekselman
Composed By – Alan Parsons (Tracks: 10), Dan Grolnick (Track: 9), Eric Woolfson (Track: 10), Gilad Hekselman (Track: 1 to 8, 11 to 13)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

先週月曜日、フリューゲルホーン奏者のジョン・レイモンド率いる変則トリオのアルバム “ Real Feels ” を紹介したけど、そういえば最近ギラッド・ヘクセルマンを聴いてなかったなと思った次第。

そんなわけで今日は、イスラエル出身ギタリスト、ギラッド・ヘクセルマンの未紹介アルバムを。

これは、2013年デビューから4作目のアルバム。
ドラムのマーカス・ギルモアとベースのジョー・マーチン、
そしてサックスのマーク・ターナーというメンバーは、
前作の “ Hearts Wide Open ” と同じ。
基本はトリオで、3曲だけマーク・ターナーが加わっている。

なんかヘクセルマンのギターというか、このアルバムを聴いてると、
つくづくジャズ・ギターが新たなフェーズに入ったというか、
時代が変わったというか進んだという感慨が深い。

コードワークもなんだかピアニストのようであり、
かつシンセも使うところがマルチ・キーボーディスのようでもある。

シングル・ラインもなにか幾何学的なリズムを多用しながら、
これまでのギター・プレイヤーとは明らかに一線を画す。

調整も迷い込むような浮遊感の中でリリシズムあふれさせたかと思うと、
ノイジーに複雑なキメを淡々とこなす。

また、ギルモア&マーチン・コンビのグルーブが強烈で、
一聴難解そうな音楽もついつい引き込まれて聴いてしまう。

彼らの音楽が、どこから生まれて、そしてどこを目指すのか。
3人のリズムの交差点はどこなのか。
いま誰が起点で、どう展開してゆくのか。
などなど、考えても分からない問いが次々と現れては消えてゆく。

新時代のギター・サウンドに、キミはついてこられるか。

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