2021年の20枚!

Dafnis Prieto Sextet / Transparency / 2021
ダフニス・プリート・セクステット / トランスパレンシー / No.4005


ダフニス・プリート、NYで出会った現代ジャズとキューバで培ったラテンの高次元でのハイブリッド。
Dafnis Prieto, a high-dimensional hybrid of contemporary jazz from New York and Latin from Cuba.

Dafnis Prieto Sextet / Transparency / 2021

Bass – Johannes Weidenmueller
Alto Saxophone, Soprano Saxophone – Roman Filiu
Tenor Saxophone, Melodica, Percussion – Peter Apfelbaum
Trumpet – Alex Norris
Drums, Music Director – Dafnis Prieto
Piano – Alex Brown
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Latin Flavor / ラテン度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

きのうのカルロス・ヘンリケスに続いてグラミー・ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム賞ノミネート作品を。

この作品も、従来のラテン・ジャズ的なエンパイアな(鹿児島に昔あった昭和な大キャバレー)ウ〜マンボ!な雰囲気とは、ずいぶん違う作品。

よりナチュラルで自由、陽光がにあうと言うべきか。
聴き始めて5秒でアタリ!を感じるワクワク感。

キューバ出身、ラテン・ジャズの王道ユニットから前衛派のバンド、さらには自らのビッグバンドまで幅広い活動歴を誇るドラマー&音楽家、ダフニス・プリート。

ブラス・アレンジとか特別凝ったものだとは思わないのだけど、
プリートのドラムとアレックス・ブラウンのピアノが秀逸。
この二人が加わった途端に、リズムとアンサンブルのレイヤーが多層になったように、よろこびが拡がる。

何といっても、プリートのドラムが圧巻で素晴らしい。
オイラみたいなドラム・フェチは、ドラムだけを追っかけて聴いてるだけでアルバム1枚飽きることがない。

ディジー・ガレスピーが残したラテンの名曲 “ コン・アルマ ” 以外は全曲プリートが手がけ、アレンジメントもすべて彼が手がける。
その作編曲能力に加え、ドラム&リズムに関する研究書、教本などのビデオの制作などにも積極的な才をみせ、加えて自身のレーベルまで運営する手腕を発揮する。

NYで出会った現代ジャズとキューバで培ったラテンの高次元でのハイブリッド。
ダフニス・プリート、目を離せないドラマーだ。

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