Trumpet player's albums

あふれる疾走感と躍動感、王道中の王道 3管セクステットの極み / アレックス・シピアギン

Alex Sipiagin / Destinations Unknown / 2011年
アレックス・シピアギン / ディスティネーション・アンノウン / No,2099

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きょうもエリック・ハートランド繋がり。
アレックス・シピアギン、ロシア出身のトランペッター。

 
けっこうベテランだけど日本ではあまり知名度がない。
むしろ、Monday満ちる の亭主と言ったら「おおっ!」となる。

彼に人生に転機が訪れたのは1989年のこと。第一回ロシア・ジャズ・コンテストで優勝したことがきっかけで、テキサスで開かれたジャズフェス(Corpus Christi Jazz Festival)に学生バンドと一緒に参加するチャンスを得たのだった。そして、テキサス滞在中にセロニアスモンク・コンペティショントのパンフレットを偶然目にし、それにデモテープを送ったところ見事テープ審査をパス。しかも当時としては異例の速さでビザも取得でき、ついにワシントンの地を踏むことができたのである。当時アレックスは英語など全く話せず、ワシントンに着いた時には一銭も持っていなかったというが、それでも幸運は重なるもので、本選では堂々の4位入賞を果たした。ちなみに同コンペ参加者のなかにはライアン・カイザー、スコット・ウェンドホルト、ニコラス・ペイトンらがいた。
ついにジャズの本場アメリカでのキャリアを開始したアレックスは、ギル・エバンスのマンデイ・ナイト・オーケストラ(スイート・ベイジル)、ミンガス・ビッグバンド、スイスのジョルジュ・グルンツ・コンサート・ジャズ・バンドなどに参加し、精力的な活動を展開していった。現在もミンガス・ビッグバンドやデイヴ・ホランド・オクテットなどで活躍中である。 

ガッツあるオトコ、アレックス・シピアギン。

そんな裸一貫(?)ロシアから出てきた叩き上げアレックスの意気込みがひしひしと伝わってくるような快作。すこぶるカッコいい楽曲ばかり。

ある意味ジャズ編成で最高の3管セクステットを、しかもこんな凄いメンバーで演れることのよろこびに跳ねるようなアレックスの活き活きしたプレイ。

もちろん、アルトのデヴィッド・ビニー、そしてテナーのクリス・ポッターも元気いっぱい。ピアノのタボーンもキラリと光る。各自のソロもアンサンブルも聴きどころ満載。

あふれる疾走感と躍動感、王道中の王道 3管セクステットの極み。
こりゃ、敏子ママにも鼻が高い。

Trumpet, Flugelhorn – Alex Sipiagin
Alto Saxophone – David Binney
Tenor Saxophone – Chris Potter
Piano, Keyboards – Craig Taborn
Bass – Boris Kozlov
Drums – Eric Harland
Composed By – Alex Sipiagin (tracks: 1 to 6), Toninho Horta (tracks: 7)


Alex Sipiagin – Next Stop – Tsukiji


Alex Sipiagin – Fast Forward

Destinations Unknown

Destinations Unknown

  • アレックス・シピアーギン
  • ジャズ
  • ¥1528
Destinations Unknown by Alex Sipiagin (2011-05-17)

 

 

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