Avishai Cohen / Adama / 1999年
アヴィシャイ・コーエン / アダマ / No,1251

さて、鹿児島ジャズフェスティバルも終わったし、
このブログも通常営業にもどるよ。
ビッグネームな割には、ちょっとしか扱っていない
アヴィシャイ・コーエン、いってみよう。
これは、1999年の初リーダーアルバム。
チック・コリア・バンドのメンバーになったことで、
その名をあげたアヴィシャイ・コーエン。
このアルバムも、チック・コリアの全面協力で出来ている。
ピアノにチック1曲、ブラッド・メルドー1曲、
ダニーロ・ペレス1曲、ジェイソン・リンドナー5曲と豪華。
ジェフ・バラードやドン・アライアスまで名を連ねてる。
のっけから、めちゃカッコいい。
管の響き、まっすぐにリードするベースライン。
アルバム通して、
メランコリックで叙情的なメロディ × 極太のベースラインという、
アヴィシャイ節が、すでに確立している。
おそらく、このアルバムが出たときは、
相当の衝撃が走ったのではなかろうか。
ベーシストを超えた逸材として、
ジャコ・パストリアス以来の存在だったろう。
この後、イスラエルという新たなジャズの鉱脈が、
世界に認知されてゆく最初の一歩だったのかもしれない。
ジャズが、新たなフェーズを迎えた記念碑的アルバムだと思う。
Bass – Avishai Cohen
Electric Piano – Chick Corea (tracks: 11)
Piano – Brad Mehldau (tracks: 10)
Piano – Danilo Perez (tracks: 11)
Piano – Jason Lindner (tracks: 1, 2, 4 to 8, 12)
Drums, Percussion – Jeff Ballard (tracks: 1, 2, 4 to 8, 12)
Drums – Jordy Rossi (tracks: 10, 11)
Soprano Saxophone – Steve Wilson(tracks: 1 to 9, 12)
Trombone – Steve Davis(tracks: 1 to 9, 12)
Vocals – Claudia Acuña (tracks: 12)
Guitar – Amos Hoffman (tracks: 4, 6, 12)
Congas – Don Alias (tracks: 11)
Oud – Amos Hoffman (tracks: 2, 5, 8)
Percussion – Jeff Ballard (tracks: 8)
Avishai Cohen – ‘Besame Mucho’ (Marciac Jazz Festival, 2016)