Gretchen Parlato / Live in nyc / 2013年
グレッチェン・パーラト / ライブ・イン・NYC / No,1128

きょうも、マーク・ジュリアナいっちゃうよ。
これは、もちろんリーダー作ではなく、
パートナーであるグレッチェン・パーラトのライブアルバム。
おもしろいのは、ライブを2組のリズム隊でおこなってる点。
ベース:バーニス・アール・トラヴィス2世
ドラム:ケンドリック・スコット
の組と、
ベース:アラン・ハンプトン
ドラム:マーク・ジュリアナ
の組。
そして、ピアノはいずれもテーラー・アウグスティ。
彼が指揮を執っているんだね。
いきなりハービー・ハンコックのバタフライ。
ささやくようなスキャットで静かに始まりリズムが加わってゆく、
しびれる。
どの曲も、リズム隊の違い、特にドラムの違いに耳をそばだててしまう。
グレッチェン自身も、その違いを楽しむように歌い分けを楽しんでいるのだろう。
前回グレチェンの紹介で書いたけど、
歌い手さんとバックバンドという型から、
ボーカルを中心としたカルテットという意識に変わってる。
歌唱法からして、彼女の声は完全に楽器だ。
選曲も、いわゆるボーカル・スタンダードではなく、
楽器のプレーヤーが選ぶような曲がチョイスされ、
聴いてるこちらも、ニヤリとしてしまう。
それにしても素敵なライブ。
こんな現場に立ち会えたらシアワセだな。
うっとり聴き惚れて時を忘れる絶品、大推薦なり。
☆ タイトルの言葉は柳樂光隆氏のインタビュー記事より。
なるほど納得、読み応えあり。
Vocals, Percussion – Gretchen Parlato
Bass, Voice – Burniss Earl Travis II (tracks: 1-2, 1-7 to 1-9, 2-3, 2-4)
Bass, Voice – Alan Hampton (tracks: 1-1, 1-3 to 1-6, 2-1, 2-2)
Drums – Kendrick Scott (tracks: 1-2, 1-7 to 1-9, 2-3, 2-4)
Drums – Mark Guiliana (tracks: 1-3 to 1-6, 2-1, 2-2)
Piano, Keyboards – Taylor Eigsti
Gretchen Parlato – Live in NYC: BUTTERFLY