Mark Guiliana Jazz Quartet / Jersey / 2015年
マーク・ジュリアナ・カルテット / ジャージー / No,1127

はい、きょうもマーク・ジュリアナ・カルテット。
もう、マーク・ジュリアナは好きすぎて、
ネタとして一日一枚で過ぎてゆくのが惜しいくらい。
一日一曲じっくり取り上げたいくらい、ずっとやっていたい。
さておき、 “ Jersey ” 攻めてます!
もう、ジャケットからかっこいい。
一見、横顔に見える
ニュー・ジャージー州をかたどったバンクシー風真っ赤なペイント。
もちろんニュー・ジャージーはジュリアナの出身州。
前作 “ Family First ” といい、意外とアット・ホームな人柄なのかマーク。
(それにしても妻、グレッチェン・パーラトとの夫婦風景はなんだか想像できない)
インタビューでも、全然チャラケず、真剣に音楽を探究する姿勢とか、
伝わってくるし、ジャズを斜め45度から捉えてる人ぽく見えるけど、
偉大なる天才の鈍感さというか、
まじめにジャズを探求してるのに、ああしか叩けないというか、
そういう感じもあるのかもしれないな。
このアルバム、まちがいなく革新作にして傑作だ。
のっけから飛ばすし、どの曲もアイデアに満ちている。
聴くほどに発見があるし、
ドラム、リズムのことに詳しければ、さらに楽しいのかもしれない。
基本的に全体のサウンドは、前回踏襲だけど、
ピアノがファビアン・アルマザンに変わった分大きくトーンが変わり、
よりアグレッシブになった。
でも、ファビアンの音について、
もっと分析(と言ってみた)的に聴こうと思っても、
ついついリズムの絡みに耳が引っぱられてる自分がいる。
正統なスタイルをとりながら、
聴くとどの曲もこれまでのジャズとは違うものだ。
最後(日本盤は違う)は、
共演したデビット・ボウイのバラードでしめて、
フッ〜よかアルバムじゃ〜!
Mark Guiliana – compositeur/drums
Chris Morrissey – basse
Fabian Almazan – piano
Jason Rigby – saxophone
Mark Guiliana Jazz Quartet – Full Session – 9/27/2017 – Paste Studios – New York, NY