Kurt Rosenwinkel / Heartcore / No.0007
カート・ローゼンウィンケル / ハートコア / 2003年

つい先月催された鹿児島JAZZフェスティバルで観て、
medium.com
ますます好きになったカート・ローゼンウィンケルだけど、
前回 No.007 で紹介した「RHファクター / ハード・グルーヴ」と同じ年に発表されたアルバムなんで、まずこれをチョイス。
異色作 !!!
このアルバム、じつは「RHファクター / ハード・グルーヴ」と同じ人物が関わっている。
そうQティップが、プロデューサーとして招かれている。
ヒップ・ホップ最重要人物が、だ。
おもしろいな〜。
ロイ・ハーグローブといいカートといい、
ジャズの超先っちょのヒトたちが、
ヒップ・ホップの先っちょなヒトとお客さん程度ではなく、
がっぷり四つに組んでアルバム作ってるって。
2003年は重要な年、試験にでるね!
さて中味。
一聴して No.003 紹介の「メセニー / オフランプ」を連想した。
パットのやったことの進化形なのかな。
もちろん、べつにヒップ・ホップなアルバムではない。
ただし、打ち込みや音の構成から相当に作り込んだアルバムであるのはたしか。
インプロビゼイションの要素はもちろん大きいけど、
ソロ回しといったジャズのマナーよりも
楽曲自体の作り込みに重きが置かれているというのは間違いない。
現時点で確定的なジャズの全体的な傾向を、
2003年段階でキチンと確認できる一枚だ。
カートのギターに関して言えば、
パットに影響を受けたような音色、ロマンティークと
ジョン・スコフィールドの雰囲気が、合わさったような感じというと失礼かな。
オイラは大好き。
特にこのアルバムでは、リズムがとても自由になって跳ねている。
そこに乗っかってゆくカートのギターと、
これまた相性ぴったしな音色のマークターナーのサックス。
出だしからスリリングでドキドキする。
もっと、弾いてくれ もっと〜! と叫びたくなる。
Kurt Rosenwinkel:Drums,Guitar,Keyboards,PercussionVocals
Q-Tip:Producer
Jeff Ballard:Drums
Andrew D’Angelo:Clarinet、Bass
Mariano Gil:Flute
Ethan Iverson:Keyboards, Piano
Ben Street:Bass
Mark Turner:Saxophone
Kurt Rosenwinkel Heartcore

- アーティスト: カート・ローゼンウィンケル,マーク・ターナー,ベン・ストリート,ジェフ・バラード
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/08/27
- メディア: CD
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